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kon×hatena

コンピュータビジョン・パターン認識の研究をしています。聴覚障害のこと、専門のことその他もろもろを投稿していきます。

会社でのコミュニケーションあれこれ

はじめに

前回の投稿のあと、いくつか環境に変化がありました。

  • 社会人になりました
  • 東京に引っ越しました
  • 時間ができました

今年の3月に大学院を修了し、4月から会社で働いています。ニートにならなくてよかったです。
東京にある会社の寮に入りました。といっても23区民ではなく市民です。よく友人から「そこって本当に東京?」と言われます。
大学院時代は土日も研究室に行っていたのですが、社会人になってから土日は遊べるようになりました。そのかわりに夜遅くまでプログラミングをするような体力がなくなりました。軟弱と言われても仕方ありません。


社会人になり、いくつか思うことも出てきたので、そろそろ自分のことについてまとめようと思います(近日、母校で講演することになっているため、そのためのまとめも兼ねています)。
今回のメインテーマは「会社でのコミュニケーション」です。

現在のおしごと

IT関係の研究開発をしています。先行技術の論文を読んだり、実験のためのプログラムを組むのが主な仕事です。めちゃくちゃ会議が多いというわけではなく、個々でのやり取りががほとんどです。

仕事中のコミュニケーション

聴覚に障害があるため、仕事中の主なコミュニケーション手段は以下の4点です。

私自身、発音はできるものの、音声の聞き取りが得意ではないので、視覚的に確認できる手段でコミュニケーションをとるようにしています。
筆談やメールは他の聴覚障害者も普段から利用しているものなので、ここでは説明を割愛し、チャットや音声認識をどのように利用しているかを説明したいと思います。

チャット

チャットのクライアントアプリですが、いずれも基本的な機能は同じものだと思います。違いといえばスタンプや顔文字機能があったりそうでなかったり・・・という認識です。
チャット、メール、筆談の違いですが、私は以下のように考えています。
手軽さ:筆談>チャット>メール
情報量:メール<チャット<筆談

簡単な伝達的であれば筆談(チャットやメールでは書けないことを含む)を利用し、短い双方向的な対話的やり取りであればチャット、長い報告であればメール、という風に使い分けています。
特にチャットは気軽なお願い「今から会議なのですが○○をお借りしてもいいでしょうか」「いいよー」的なやり取りができるので重宝しています。
なお、筆談にはブギーボードを用いています。かきポンくんなんて分厚くて書きづらくて使っちゃいられません。
tamkaism.com

音声認識

会議だったり報告会だったり、1対1の対話ではない時に活用しています。
私はパソコンの音声認識ソフトウェアとBluetoothヘッドセットを組み合わせており、認識結果をプロジェクタでスクリーンに投影しています。これにより認識結果をその場の全員で共有し、認識しやすいような発音を心がけてもらうことができます。ただ、研究報告会や学会発表ではプロジェクタとスクリーンを独占するわけにもいかないので、手元のPCに音声認識結果を表示するようにしています。
もちろん、音声認識結果だけでは何を喋っているか把握することができないため、発表資料を同時に閲覧できるようにする(報告会であれば、報告内容をテキストに書いてもらい、スクリーン表示する。発表会であれば、スライドを表示する)といった工夫は必要です。これにより、発話内容の推測が容易になります。
音声認識の問題点として、「質疑応答」あるいは「議論」になると、発話内容を推測するような資料も何もないため、内容を全く把握できないことがあります。そのため、こういった場合は隣の人に文字化してもらうことで内容を理解しています。
会議や報告会のような場で、サポートをしてくれる人に対し「全部書いてくれませんか」とお願いするのは心苦しいかもしれませんが、「質疑応答だけでもお願いして構わないでしょうか」とお願いするのであれば、気軽にできるのではないのでしょうか。


おわりに

色々書いてきましたが、最も重要なことは「自分の障害を理解してもらう」ことだと思っています。障害があるからこそ、必要な場で必要な配慮をお願いできるような環境を整えることが重要になってきます。
そのためには、特定のコミュニケーション手段に頼らず、いくつもののコミュニケーション手段を組み合わせ、その場その場に適した方法でやり取りができるようになるのが重要だと思います。